1960年代のヒッピーや歴史に残るロックコンサート、そしてサマー・オブ・ラブの拠点だった街が、ゴールデンゲートパークでの複数のステージを使用した音楽とアートの祭典、アウトサイドランズの開催地になったのも頷けます。2007年から毎年8月の3日間にわたって開催されているこのイベントは、プラチナムアルバム級の多様なアーティストの顔ぶれが公園の草地や空き地を埋め尽くします。過去には、ザ・フーやメタリカ、スティービー・ワンダー、カニエ・ウェスト、そしてラジオヘッドといった大物アーティストが登場し、ありとあらゆる音楽ジャンルを網羅してきました。
入場には、一般パスか、または特別ラウンジや専用観覧エリアへのアクセス、食べ物やビール、ワイン、スピリッツを特別オプションから選べるVIPパスにアップグレードすることもできます。
食べ物や飲み物のオプションですが、まずは典型的なフェスティバルで売られている食べ物の先入観は捨てましょう。アウトサイドランズは、驚くほど洒落た料理やワインのオプションで知られています。お腹を空かせて来ること、そして豪快にお酒を飲む覚悟で来てください。 ワインランズとビールランズの大テントでは地元やその他の地域で醸造されたクラフトビールやワインを提供し、チーズランズ(上手い具合にワインランズの隣にあります)とアウトサイドクラムでは乳製品からシーフードまで、美味しい食べ物が並んでいます。
しっかりとした食事がしたいなら、テイスト・オブ・ザ・ベイ「地元の味」エリアに行きましょう。これまで、ベーコン巻きソーセージのメキシカンバートレスや、グルメピザのリトルスター・ピザ、ラムのハンバーガーのブラックキャット、そしてデザートのスミッテン・アイスクリームなどが出店していました。シェフによるデモンストレーションやワインテイスティングのイベントが行われたり、マジシャンとホースフェザーやパシフィック・カクテルヘブンなどで働く地元のバーテンダーによる期間限定バー、カクテルマジックも設置されます。
また、ベイエリアのアーティストも多く参加し、壁画と彫刻をライブで製作するなど、フェスティバルをより華やかなものにしています。フェスティバルのザ・バーバリーセクションではコメディショーが上演され、D.A.V.E(Discussions About Virtually Everything)のステージ上では事実上あらゆることに関する、考えさせられるテーマについてゲストと議論を展開します。過去のゲストスピーカーには現カリフォルニア知事のギャビン・ニューサム氏やビル・ナイ氏(科学教育番組『ザ・サイエンス・ガイ』の司会者)、そしてグレイトフル・デッドの共同結成者ミッキー・ハート氏などがいます。
耳より情報:車で行かずに、アウトサイドランズ・シャトルバスのパスを買うのがおすすめ。街の全域に乗り降りできる場所があります。