渡航に関する最新情報:カリフォルニアにおける新型コロナウイルスの状況
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多くの都市の例に漏れず、カリフォルニアの州都サクラメントでもエネルギッシュな復興が進んでいます。アーバンなライフスタイルを求める若者が流入して、地ビールの醸造所やグルメな居酒屋、トレンディなブティックなどが次々とオープンしています。定評あるシェフがローカルな食材を使ったメニューで腕を競い、レストランと周辺の農家が直送で取引することも、今や目新しいことではなく、ごく普通のことになりました。暑い夏の日には、カリフォルニアでも随一の快適な夕べが訪れます。地元の人々がビクトリア様式の住宅のポーチでくつろぎ、子供たちは日が暮れるまで緑豊かな公園で過ごします。
州都だけに、サクラメントではイベントにも事欠きません。ドーム屋根の州議事堂で様々なグループが催しを開くことも多々あります。美術館や博物館は、ほとんどがキャピトルモールの近くか旧市街にあります。オールドタウン・サクラメントと呼ばれる旧市街は、ゴールドラッシュ時代に栄えたサクラメントリバー沿いのエリアですが、修復工事が行われてきれいになっています。サクラメントでは道が混むこともあまりないため、様々な場所を訪れるのも簡単です。自転車愛好家の協会から金賞を受けた街だけあって、幅の広い自転車道が整備されていて、アメリカンリバーやサクラメントリバーに沿った舗装道など、自転車で往来するのに便利です。また、市内の各所を結ぶライトレールも便利な交通手段です。
格調高い柱と堂々たるドーム屋根を備えた、ウェディングケーキのように真っ白な建物。カリフォルニア州議会議事堂は、ワシントンDCにある連邦議会議事堂のミニチュア版のようです。1869年に建てられたこの議事堂では、無料見学ツアーが開催されています。歴史を学びながら、州務長官、財務長官、知事の執務室に施された大々的な改装工事の成果を見ることができます。ここはもちろん現役の議事堂ですから、議会が開かれていることもあります。傍聴席で法案の審議や表決の様子を見るのも興味深いでしょう。建物に隣接するキャピトル公園は、16ヘクタールの広さに世界各地から集めた木々が植えられています。甘い香りの漂う国際世界平和バラ園も訪ねてみてください。南北戦争の記念樹林も、興味深い場所です。南北戦争の主な戦場跡からの樹木が1897年、ここに植えられました。
カリフォルニア州の歴史は、先住民の伝統から、華やかなハリウッド、シリコンバレーのテクノロジー革命まで、様々な顔を持っています。その概要を見られるのが、この博物館。主な展示のひとつが、カリフォルニア州の殿堂です。博物館と前州知事夫人のマリア・シュライバーが共同設立したユニークなコレクションで、州の歴史に寄与した様々な人物を称えています。殿堂入りした人物は、映画界の大物(フランシス・フォード・コッポラ、ウォーレン・ベイティ)から、作家(ジョン・ミューア、ジョーン・ディディオン)、スポーツ選手(ビリー・ジーン・キング、カリーム・アブドゥル・ジャバー)、建築家(ジュリア・モーガン、フランク・ゲーリー)、実業家(ウォルト・ディズニー、スティーブ・ジョブズ)まで、非常に多岐にわたります。また、この博物館では、農業労働者を組織化したドロレス・ウエルタや宇宙飛行士のサリー・ライドなど、州が輩出した女性の偉人をテーマにした展示も見ることができます。
1849年、シエラネバダ山脈の麓で金塊が見つかるや否や、一攫千金を狙う男たちがいち早くこの地に乗り込んで巨大な富を手にしようとやってきました。サンフランシスコ湾の方面からやってきた男たちは、サクラメントリバーをさかのぼり、帆船で到達できる最も内陸の地、アメリカンリバーとの合流点に次々と船を着けました。こうしてほぼ一夜のうちに街ができ上がったのです。この街の建物は、帆船を解体して入手した木材や帆を建材にしていました。
これが、サクラメントの発祥でした。
スズカケの木が木陰を作るサクラメント川の土手の辺りでは、今でも往時の雰囲気を感じることができます。オールド・サクラメントと呼ばれる旧市街のエリアは修復されて、11ヘクタールの国定史跡となっています。古い建物に入居したTシャツ店やアイスクリーム店など、お決まりの観光地風景もありますが、カリフォルニア州立鉄道博物館やカリフォルニア博物館など、優れた博物館も揃っています。リバーボートのデルタキング号も修復されていて、ブランチ、ディナーを楽しめるほか、船に宿泊することもできます。荷馬車に乗ったり、歴史装束をまとったガイド付きのウォーキング・ツアーに参加したりするのもお勧めです。地下に造られた通路や小部屋など、この地域の隠された事実を学ぶことができます。(10月に開催される幽霊ツアーはお子様に大人気です。)
歴史的な蒸気機関車に乗って、サクラメントサザン鉄道の美しい景色を楽しんでみてください。鉄道よりも船がお好みという方には、ホーンブロワーが運航している1時間のクルーズもあります。
米国で最大かつ最も高いプレステージを誇る自転車レース。世界のトップ選手の多くが集まり、速さとスタミナを競います。8日間にわたるレースは、毎年コースが変更されます。カリフォルニア州が誇る美しい山並みや田園風景を縫いながら、市や街をつないでいきます。海岸沿いの断崖を抜けるハイウェイ、ドラマチックな高山ルート、丘陵地帯の田舎道、ワインカントリーのバレーなど、すべての魅力が詰まっています。...
カリフォルニアには、お腹を空かせて訪れましょう。カリフォルニア州は、本物の料理を体験できる場所。ミシュランの星に輝く優秀で革新的なシェフたちが、地元の農場やこだわりの食品を提供する業者たちと提携し、地元産の超新鮮な最高の食材を入手して魅力的な料理を創作します。さらに、屋上のレストランからウォーターフロントや隠れ家的レストランまで、レストランのチョイスも豊富で、どこでも極上の料理が楽しめます...
イーストサクラメントの40番台のストリートのエリアは、チューダー、コロニアルリバイバル、アーツ&クラフツ、カリフォルニアバンガローなど、様々な建築様式の家が建ち並び、美しい街並みを作り上げています。この界隈は、長年にわたってサクラメントで最もファッショナブルな地区と見なされてきた場所。のんびりと散策してみると、往時の上流社会が誇ったエレガンスの名残をみることができます。ゆったりしたフロントポーチで寛ぐ住人の姿を見ていると、パリッとしたリネンのスーツやフリル飾りのドレスに身を包んで、蒸し暑い8月の午後に冷たいレモネードを飲む人々の姿が見えてくるようです。子供たちは、広々とした通りで自転車乗りに興じています。この道幅の広さは、かつてこの地区で使われた路面電車の名残です。特に回転場では、十分なスペースが必要でした。
この界隈がひときわチャーミングになるのが、ホリデーシーズンです。いくつかの家が豪華な装飾を競い、特別に開催される見学ツアーで訪問することもできます。
アーティストとギャラリーオーナーは、今やサクラメントに欠かせない存在となりました。音楽、演劇、パフォーマンスも数多く催されています。イベント情報を探すなら、Sacramento365.comがお勧めです。市内で起こっているカルチャーイベントを網羅しています。ダウンタウン、ミッドタウン、アップタウン、そしてイーストサクラメントのアートシーンを訪れるなら、毎月第2土曜日が狙い目です。午後6時から9時までの間、ギャラリーが「オープンハウス」時間を延長して巡回展を開催し、まるでストリートパーティのような雰囲気を作り出します。地元在住のアーティストと話したり、ライブ音楽や食べ物とワインを楽しんだりするチャンスがあります。アーティストが経営している協同組合の「アクシス・ギャラリー(Axis Gallery)」や、「ザ・アーバン・ハイブ(The Urban Hive)」、ダウンタウンの共同作業スペース「サックス(Sac's)」など、注目のスポットを訪れてみましょう。毎月発行されている地図を片手に、遅くまで開いているアートスポットを探すこともできます。
カリフォルニアの州都サクラメントを歩いて回るなら、ウォーキング・ツアーがお勧めです。ダウンタウン・サクラメント・パートナーシップの後援する様々なツアーが出ていて、アートから、建築、カルチャー、宗教まで、幅広いトピックスをカバーしています。いずれも(所要時間は1~2時間)カリフォルニアとサクラメントの150年以上にわたる歴史を取り上げ、スイス系の移民、ジョン・サッターの初期の定住の時代や、全米農業労働者組合の共同設立者、シーザー・チャベスが活躍した市民権運動の時代などについて、説明してくれます。
メインストリームから少し外れたルートを歩いてみたいという方には、オールド・サクラメントの隠れ酒場を訪ねるガイド付きツアーが、アングラな体験を楽しませてくれます。禁酒法時代の居酒屋「リバーシティ・サルーン」から出発して、違法な飲酒と賭け事のメッカとして知られたリバーボートのデルタキング号へと続きます(現在この船はオールド・サクラメントの川岸に停泊しています)。不気味なスリルをお望みなら、ダウンタウンの幽霊ツアーにご参加ください。市庁舎の下にあるインディアンの墓地、幽霊が出ることで知られるクレスト劇場など、サクラメントの過去にまつわる亡霊話がたくさん聞けます。
米国西部に設立された最古の美術館、クロッカー美術館は、今でもカリフォルニアを代表する美術館のひとつです。
歴史の浅い西部で最古などと言っても、たいしたことはないだろうと思われがちですが、そんなことはありません。多彩な作品を所蔵していて、古典芸術と現代芸術の両方の素晴しいコレクションを誇る、とても魅力的な美術館です。
まずはその歴史を紐解きましょう。クロッカー美術館はもともと、富を誇ったクロッカー一族の後継者、マーガレット・クロッカーが市に寄贈した美術館でした。一族の素晴しいプライベートコレクションをサクラメントの市民に公開するもので、州議事堂から歩いてすぐのところにあるイタリア様式の邸宅に作られました。この優雅な建物と、それに隣接する一族の邸宅は、今もそのコレクションを展示しています。ヨーロッパの作品のほか、カリフォルニアをルーツとする作品などがあり、米国でも指折りのコレクションのひとつに数えられています。
時間をかけて美術館の所蔵品は拡大し、各国の陶器や彫刻のほか、カリフォルニアの現代作家による作品なども含むようになりました。現代のアーティストの多くは、近くにあるカリフォルニア大学デービス校で教鞭を取っています。そして2010年には、ドラマチックな新しい展示スペースがオープンしました。ティール・ファミリー・パビリオンと呼ばれる超モダンなギャラリーです。この建物を1800年代のクロッカー邸宅の美術館に増築するというのは、きわめて大胆かつ目覚ましい発想でした。この自然光をふんだんに採り入れたオープンなスペースは、コンテンポラリー作品の展示室として使われていて、カリフォルニア州を代表するアーティストによるオリジナル作品を展示しています。ここでの見所のひとつが、写真家アンセル・アダムスのオリジナルのモノクロ作品です。ヨセミテ国立公園のハーフドームをとらえた彼の作品とポスターのレプリカを見比べてみると、その違いがハッキリと分かります。遊び心いっぱいのウェイン・ティーボーのパイの作品、ロイ・アーンソンの奇妙な陶製の頭なども、インスピレーションがいっぱいです。古典から現代まですべてを揃えたクロッカーは、カリフォルニアの州都にまたひとつ、意外な魅力を添えています。
1850年代から地元客と観光客を引き付けてきたカリフォルニア・ステートフェアは、楽しいアクティビティがいっぱいです。150年以上の歴史を経て、懐かしい素朴な雰囲気が漂うフェア。子供たちは、砂金探しを試してみたり、動物に触れたりすることができます。その一方で、現代の香りも混ざっています。夜にはコンサートが開かれ、有名アーティストもしばしば訪れます(最近ではジョーン・ジェット&...