かつて、最盛期を迎えた国道66号線は、シカゴを起点とし、雄大な太平洋を望むカリフォルニアの美しい海岸線まで、全長およそ3,945キロメートルに及んでいました。この歴史的なハイウェイは、コロラド川を渡りカリフォルニア州に入ると、広大なモハーベ砂漠(現在もその大部分を走行可能)を長く走り抜け、インランド・エンパイアへと続いています。
カリフォルニア州ビクタービルにあるカリフォルニア・ルート66博物館では、貴重な展示品を通して、アメリカの象徴とも言える「マザーロード(母なる道)」の物語に触れることができます。年代物のモーテルのネオンサインや、かつてのゴーストタウン、ヒューラビルの遺構など、歴史を感じさせる品々が展示されています。現在も残る旧ルート66沿いには、歴史を刻んだレストランも点在しています。博物館からほど近い場所にあるエマ・ジーンズ・ホランドバーガー・カフェは、とろけるチーズが絶品のパティメルトで有名です。また、サンバーナーディーノでは、1937年に創業したミトラカフェが今も変わらず、手作りの伝統的なメキシコ風スープ、メヌードを提供しています。 そして、アメリカを象徴するルート66のランドマークとして、サンバーナーディーノにあるウィグワム・モーテルは決して見逃せません。そのユニークなテント型の客室は、訪れる人々に特別な思い出を与えてくれます。