市内で最も多く観光客が集まるエリアのひとつであるサンフランシスコのフィッシャーマンズワーフは、目の前で水揚げされる新鮮な魚介類をさまざまなレストランで食べられることで有名となりました。ここには本当にフィッシャーマン(漁師)がいます。船着き場では年季の入った船が波に揺れています。これらの船は1世紀以上も漁に出て、今もなお、サンフランシスコ湾や周辺海域でダンジネスクラブやホタテ貝、オヒョウなどの魚介類を採りに海へと出て行くのです。
実際にその様子を見て、五感で体験しましょう。朝早く行くと、フィッシュアリー(魚の小道)という愛称を持つピア47で水揚げするところを見ることができます。あるいは朝寝坊して捕れたてを試食するのもよし。ここの歩道には湯気を立てる大釜があり、ゆでた新鮮なカニが食べられます。カニの殻を割って溶かしバターにつけ、焼きたての地元産サワードウブレッドと一緒に食べるのがサンフランシスコ伝統の味。キッチュなお土産を買うのが好きなら、フィッシャーマンズワーフはそのメッカと言えるでしょう(「霧の缶詰」やカニのはさみが付いた被り物ものはマストですよね?)。
ピア39を歩けば、たくさんのシーフードレストランやお店があり、大道芸人がいます。でも、このエリアでいちばん騒々しい住人は、大声で吼えたてるアシカの群れです。
他の見どころは、サンフランシスコの怖い裏歴史を紹介するサンフランシスコ・ダンジョンや、昔懐かしいアーケードゲームが楽しいミュゼメカニークなど。マダム・タッソー蝋人形館のサンフランシスコ館では、監獄からの脱出方法を自分で企てることができます。「アルカトラズ:ザ・ブレイクアウト」は、ゲストがこの伝説の刑務所からの脱獄に挑戦するゲームです。他にも、映画スター、歴史的人物、ジェリー・ガルシア、ステフ・カリー、マーク・ザッカーバーグなどのベイエリアの著名人にそっくりの蝋人形が人気です。
ピア39へ歩いていくと、さらに多くのシーフードレストランやお店があり、大道芸人もいます。そして、この地区の最も騒々しい住人であるアシカの群れが大声でほえ立て、ピア39の浮桟橋の上でビーチパーティーさながらの光景を繰り広げています。ピア39のベイ水族館には知識豊富な解説員が毎日午前11時から 午後4時まで いて、アシカについての質問に答えてくれます(雄のアシカは500キロ近くに達します)。
アルカトラズとエンジェルアイランド州立公園行きのフェリーは、フィッシャーマンズワーフのピア33から出ており、家族連れに最適な日帰り旅行です。全米海事博物館(近くのハイドストリート・ピア)にある昔の船や、米潜水艦パンパニト(第二次世界大戦時の潜水艦)の探検も子供に人気です。まだ元気があり余っているなら、湾沿いの美しいエンバカデロ地区を東に歩いて、ピア15にある体験型科学館、エクスプロラトリアムでエネルギーを発散させましょう。素晴らしい一日の締めくくりには、隣接するフェリービルディング・マーケットプレースのアイスクリーム店ハンフリー・スローカムで食べるダブルアイスクリームがおすすめです。
耳より情報:駐車場やガレージはいくつか周辺にあります。ほとんどのフィッシャーマンズワーフの店舗は朝9時に開店し、午後10時まで営業しています。