ニューポートビーチ

一方からニューポートビーチを見ると、海に面した豪邸とヨットが並ぶ入り江が見えます。 別の方向を見ると、歴史あるコテージや、気さくなバー、好みについて意見が分かれるアイスクリーム店などが並んでいます。 高級な暮らしと世界一級のサーフィンの波が併存するニューポートビーチには、贅沢な楽しみと海辺の町の楽しみの両方があります。

どの時代に栄えた魅力的な町にも共通して言えることですが、この沿岸の町も長い年月の間、何度かその姿を変えてきました。 1830年代当時のニューポートビーチは、ボルサ・デ・サン・ホアキンと呼ばれ、船乗り業より家畜業を好む入植者の牧場がありました。彼は家畜14,000頭と馬を3,000頭持っていましたが、船は一隻も持っていませんでした。 次の100年間のうちに、このコミュニティの名前は、まずニューポートに変わりました。それは、商業海運業が主な産業だった1870年代のことで、その後1902年に、さらにニューポートビーチと改名されました。 その後、この町は次第に観光客やシャーリー・テンプル（13歳でミス・ニューポートビーチに選ばれた）、ジェームズ・キャグニー（ポーカーで勝ってコリンズ島を手に入れたと言われている）、そして1960年代初頭にこの地に移住してきたジョン・ウェインなど、ハリウッドの有名人を誘致するようになりました。

それでもなお、この町の核心は二つの水域から成る港を中心に発展しました。 アッパー・ニューポートベイは生態保護区となっており、約16キロに及ぶトレイルが周りを囲み、バードウオッチャー、ジョギングをする人たち、乗馬をする人たちや、サイクリストなどが集まります。 一方、長さ6.5キロのロアー・ニューポートベイの、特にカナリー・ヴィレッジ、バルボア島、 バルボア半島には、素敵なお店やレストランが立ち並んでいます。半島にはバルボア・ファン・ゾーンという遊園地もあります。

約13キロの海岸線があるため、この街には元気なサーフィン文化も根付いています。 ニューポートハーバーの特徴でもある突堤に隠れるようにあるのは、ウェッジと呼ばれるボディーサーフィンでは全国ナンバーワンのスポットです。ここの波は、簡単に6メートルの高さに達します。 ウェッジは、昔ながらのサーファーにとっても、ほとんど1年中騒々しすぎるくらいの場所になっていますが、 もっと穏やかな波を探すなら、サーファー（またはボディサーファー）にとって、ニューポートビーチにはたくさんのオプションがあります。 上級サーファーはエコビーチとブラッキーズに集まりますが、リトル・コロナは初心者に人気があります。 上達したいなら、エンドレス・サンサーフ・スクール、ニューポートビーチ・サーフィンレッスンズ、ニューポート・サーフキャンプなどの地元のスポットで、レッスンを受けることができます。 ギアをお探しなら、1960年代初頭からニューポートの典型的なサーフショップとして知られる、ザ・フロッグハウスに行ってみましょう。

ニューポートビーチでは、行く先々で、古いものの名残と新しいものの両方を見ることができます。 1891年の創立以来ずっと魚市場として営業している、歴史的なドリー・フリート・フィッシュ・マーケットに行きましょう。 これは、ブルーウォーター・グリル、フラインフィッシュ・オイスターバー、ベアフラッグ・フィッシュカンパニーなど、海辺の人気レストランの近くにあります。この近辺では、自分の船をレストランにつけて、食事をする「ドック・アンド・ダイン」をする人もいます。 ジョン・ウェインの古いヨット「ワイルド・グース」に乗り、海辺にある彼の邸宅を見るホーンブロワー・クルーズのツアーに参加することもできます。 この「デューク」はカーボーイのイメージに反し、自身でボディーサーフィンをやっていたことがあると言われています。

コロナ・デル・マール地区のブティックをのぞいたり、屋外に高級ショップが立ち並ぶファッション・アイランドに行くこともできます。 春にこの町に来れば、 ニューポートビーチ・フィルム・フェスティバルで色々な映画を見て、ニューポートビーチ・ジャズ・フェスティバルで音楽に酔いしれることができます。

宿泊オプションは豪華なリゾートホテルや、B&B、バケーションホームのレンタルやホテルまで、幅広くあります。 ボートで来れるホテルもあり、家族連れならニューポート・デューンズ・ウォーターフロント・リゾート&マリーナがお勧めです。45ヘクタールの砂浜に穏やかな波が打ち寄せ、落ち着いた優雅な雰囲気が漂っています。 海の大パノラマの景観と、澄んだプール、世界屈指のゴルフコースで知られるリゾート・アット・ペリカンヒルには、ゴルフを楽しみたい人が集まります。 スパが大好きな人や、買い物客はファッション・アイランド・ホテルニューポートビーチがお勧めです。20階建てのホテルのスイートからは目を見張るような景色が見えます。海岸のコテージにある屋上デッキが良いなら、上品なリドハウス・ニューポートビーチはいかがでしょうか。 もっと小じんまりとした、家庭的な場所なら、1924年のB&Bを彷彿とさせるカサ・ラグナ・イン&スパか、ドリマンズ・オーシャンフロント・インが良いでしょう。

こうした華やかなこととは別に、ニューポートには、ささやかながらも甘い贅沢と、それにまつわる、長年解決を見ない意見の対立があります。 シュガーンスパイスとダッズは、いずれもバルボア島のマリン通りにあり、自家製のチョコレートにディップした冷凍バナナが自慢です。この2つの店は、両店とも、甘いトッピングか塩味のトッピングをまぶしたチョコレートがけの棒状アイスクリーム「バルボア・バー」を発明したのは自分の店だと主張しています。 当然ながら、ご自分で両方試して、どちらが元祖かを決めてください。