メンドシーノ

青灰色の海を見下ろす断崖が印象的なこの沿岸の小さな村メンドシーノは、アーティストや、ロマンチックな人、そして手つかずの自然を好む人たちを魅了しています。 カリフォルニアにいながらニューイングランドの村の景色を思わせるメンドシーノを散策すると、小ぎれいなソールトボックス型の家や、手入れされたバラに囲まれたビクトリア朝の家、そしてそよ風にゆれるウィンドチャイムの音が聞こえます。

この平穏で魅力的な村は、昔からそうだったわけではありません。1800年代半ばから終わりにかけて、伐採業が最高潮だった頃のメンドシーノは、ホテルやサロンが立ち並ぶにぎやかな港町でした。 1930年代に林業が衰退すると、職人や工芸家たちが移り住み、観光が主な産業になりました。

今日、1882年に建設されたマッカラムハウスや、丘の上にあるジョシュア・グリンドルインのような豪華な邸宅はB&Bとして使われ、訪問客はそのような邸宅の暖炉の脇でくつろぐことができます。 村の道を歩くと、とても上質なレストランが十数件あります。 カフェ・ボジョレーとトリリアム・カフェでは、一本釣りでとれた地元の魚料理、オーガニックの食材、放し飼いの家畜の肉料理などが楽しめます。 ブティックとギャラリーは、一点もののアートやギフトで見る人を魅了し、ウィンドウショッピングしている客を中に招き入れます。 サリーマックでは、パリ風の小物や手作りの家庭用品を見て、ギャラリー・ブックショップでは海辺で読書する本を探し、メンドシーノ・ジェムズではぴったりのブレスレットや指輪を見つけることができます。

外に出ると、海の景色の美しさに息をのみます。 いくつかの州立公園が連なっており、そこではレッドウッドの森や、澄んだ川、野生動物が生息する湿地帯、人里離れた岬などが保護されています。 ヴァンダム州立公園の、小型の松とヒノキが生い茂る森を散策して、メンドシーノ・ヘッドランド州立公園のビッグリバーではカヤックやアウトリガーカヌーを漕ぎ、ジャグハンドル州立自然保護区では、砂浜の入江で寝そべったり、ロシアン・ガルチ州立公園では歴史あるコンクリートのアーチ橋の写真を撮りましょう。 北に数キロ行くと、マッケリッカー州立公園があり、オールド・ホールロード・コースタル・トレイルに沿って自転車に乗ることができます。このトレイルは一昔前、伐採された木々をフォートブラッグの木材加工工場に運ぶのに使われていました。 公園内には、入江、砂丘、湿地帯など、様々な海辺の動植物の生息地があります。その近くにある140のキャンプ場の一つで夜を過ごしてみましょう。

メンドシーノでは、海食によってできた岩の柱や断崖に囲まれて、波や、夕日が沈む景色が果てしなく続くのを見ることができます。