大きな映画館はいつの時代も人が集まる社交場ですが、フレズノのダウンタウンにあるこの ワーノーズセンター・フォー・パフォーミングアーツも例外ではありません。1928年に建てられたランドマーク的存在(アメリカ合衆国国家歴史登録財に登録済み)で、元々はボードヴィルショーを上演するパンテージズシアターという劇場であり、今では多彩なパフォーマンスや地域社会のイベントを開催しています。
保存団体であるヒストリック・フレズノによれば、ムーリッシュリバイバル建築、スペインおよびイタリアンリバイバル建築などの異なる建築様式を組み合わせ、ロマンティックなヨーロッパ的景観が加えられているとのこと。テラコッタが多用され、看板上には何段ものタワーがランタンや円屋根まで伸びています。
ワーノーズは、パンテージズグループによって所有・運営されていた全劇場の建築を担当したB.マーカス・プリテカによって設計されました。しかし、オープンの翌年にはパンテージズからワーナーブラザーズへと所有者が変わりワーナーズシアターという名前に変更。ヒストリック・フレズノによると1960年にワーノーズシアターへと再度名前が変わったとのことです。
現在、2,100席のワーノーズセンターは、セントラルバレー随一の華麗な空間に数えられており、特に装飾を施した平らなドームの鮮やかな色が、照明に照らされる様子は見事なものと讃えられています。クラシック映画の上映シリーズや、トニー賞4部門を獲得したフレズノ出身のオードラ・マクドナルドなど、人気のコンサートへ足を運んでみてください。
1,035本のパイプと720の鍵盤がフルオーケストラの音色を再現する、歴史的なパイプオルガンの音を聴きましょう。ロバート・モートン・オルガンカンパニーのパイプオルガンは、かつては無声映画の伴奏に使われていたもので、現役として活躍するものとしては世界で唯一この場所だけにあります。
知っておくと便利な情報: 毎月第一、第三木曜日にフレズノのダウンタウンで開催されるアートホップイベントでは、無料の劇場ツアーが行われています。