クラマスは、州の遥か北に位置しているため、この小さな街がカリフォルニア州ではなくオレゴン州にあると思っている人も少なくありません。クラマスは州境から65キロ南の同名の川沿いにある街です。高くそびえるセコイアの原生林、世界的に有名なサーモンフィッシング、広大な太平洋といったすべてが街から数分のところにあります。
最近オープンしたクラマス中心部のユーロックカウンティービジターセンター&円形劇場では、クラマスの見どころや、カリフォルニア最大のユーロック族の活気あふれる文化を発見できます。同部族のトーマス・P・オローク会長によると、同センターの目的は「訪れる人に部族の伝統や文化、またクラマス川やレッドウッドコースト沿いの暮らしを知ってもらうことです」としています。
ギフトショップは、地元の部族の職人が作ったバスケットやジュエリーなどの工芸品であふれ、センターの円形劇場では、ダンスパフォーマンスや語り手を招いたイベントが催され、時を超えた活気あふれるユーロックが体験できます。街には、 レッドウッドホテルカジノといった現代的な面もあり、カジノのアバロングリルでは、クラマス川の野生のサーモンなど、地元の食材を使った季節限定の料理を味わうことができます。
西海岸のサーモンの主産地の中でも、毎年夏と秋にクラマス川ではキングサーモンが大量に獲れます。ブルークリークガイドサービスによると、実際にクラマス川は「大部分のフライフィッシャーが、カリフォルニア全体で野生のサーモンとスチールヘッドが釣れる最高の川として見ている」ということです。釣りの初心者でも、ブルークリークのパーギッシュ・カールソンのような専門のガイドに、運試しに川に連れていってもらい、うまくいけば新しいスキルが身につくかもしれません。
セコイアの森やクラマス川を探訪すると、川岸でエサを食べる熊や、頭上を空高く飛ぶハクトウワシに出会えるかもしれません。
もう一つの川の楽しみ方は、往復73キロを冒険するエネルギッシュなクラマスリバー・ジェットボートツアーに参加することです。ツアーは海の近くから始まり、すぐにユーロックカウンティーの中心奥深くまで入っていきます。川岸でエサを食べる熊や、頭上を空高く飛ぶハクトウワシを見つけましょう。
または、樹齢およそ2,000年、高さ107メートルになるセコイアが自生する森をハイキングしてみてください。およそ320キロの曲がりくねったトレイルが州立公園と国立公園の森をとおり、このエリア一帯は、巨大な樹木の保護に貢献するユネスコの世界遺産に指定されています。カリフォルニアのセコイア原生林の45パーセントが、街からわずか8キロ南のプレーリークリーク・レッドウッド州立公園などの公園に自生していると推定されます。また、セコイアの林冠のような高い場所から見える世界がどんなものかと思ったことがあるなら、ツリーズ・オブ・ミステリーのゴンドラ「スカイトレイル」に乗って、梢やはるか太平洋まで見わたすこともできます。