パームスプリングスにあるプールの数が町の人口4万8千に近い4万となると、レストランでの食事など二の次に思えるかもしれません。しかし、最近では一流レストランの進出により、この砂漠の街は急速に食通のパラダイスになりつつあります。
パームスプリングスでは、一日に一度は砂漠の柔らかな風を感じながら外で食事を楽しむべきと考えられています。賑やかなバーバでは、ほとんどのテーブル席は一段低い場所にある暖炉の周りに置かれています。まずはテキーラベースにハバロネペッパーを加え辛さを効かせたヒーテッド・スネイク・カクテルから始め、サラダ、ピザ、煮込み肉などのメニューにゆっくりと進みましょう。デートなら、ビーチサンダルをハイヒールに履き替えてル・ヴァローリスで食事を。エスカルゴやローストダックなどのフレンチ・ベルギー料理をいただきましょう。1927年建築の優雅なダイニングルームはヨーロッパのタペストリーや骨董品であふれ、最も良いテーブル席はイチジクの木が日陰をつくる庭園に並べられています。
ロマンティックなパティオ席はコープリーズにも。この古き良き時代の魅力的なレストランはかつて俳優ケリー・グラントの邸宅でした。きらきらとライトアップされた樹木の下でホタテ貝やサーモンを召し上がれ。デザートには香りのよいバジルアイスクリームがお勧めです。もう少し現代風な夜を過ごしたいのなら、ワークショップキッチン+バーへ。シェフ、マイケル・ベックマン氏の先進的なメニュー(タコのカルパッチョや煮込み豚ほほ肉のフライドポテトなど)は、洞窟のようなコンクリートの空間と光沢のある背の高いブース席と良くマッチしています。デザイン賞を受賞したインテリアの背後には、居心地の良い夜を過ごすにはぴったりの落ち着いたパティオがあります。
気温が上がったら、辛い物を口にしてクールダウンしましょう。活気のあるカラフルなサグアロホテルの中にあるエル・ヘフェでは、エアルームキャロット・タコスやマッシュルーム・ケール・ケサディーヤなどの革新的なメキシコ料理を、ポークアドボなどのフィリピン料理と共に提供しています。通りの反対側には、以前デニーズであった愉快でファンキーなキングズ・ハイウェイがあります。ホット・ポップコーンチキンやしし唐のグリルなど元気の出るメニューの他に、デーツのベーコン巻きやフライドボローニャ・サンドイッチなど、1960年代の懐かしい料理もあります。ルースター・アンド・ピッグではベトナム料理のレモングラスやショウガ、ガーリックなどの異なる辛さの風味を楽しむことができます。人気のお茶の葉サラダや牛肉の固焼きそばを求めて長い列ができることを頭に入れておいてください。
朝ごはんに何を食べるかは重要です。パームスプリングスの人々はブランチを特に重要視しています。パーカー・パームスプリングスのノルマズは日曜日の午前中をのんびりと過ごすにはぴったりの場所です。アーティチョーク・エッグ・ベネディクトやブルーベリー・パンケーキ、そして二日酔いに効くミモザなどをカラフルな屋外テラスでいただけます。多くの人に愛されるファームでは、斬新なフレンチ版おふくろの味を農場風の雰囲気の中で楽しむことができます。 フレンチプレスコーヒーで目を覚まし、クロックマダムの朝食サンドイッチを食べれば活力に満ちた一日を過ごせるでしょう。しかし、由緒あるチーキーズで、ピーチブリオッシュのフレンチトーストと5種類の味のベーコンを、ベーコン入りブラッディ・メアリーと共に食べるのがパームスプリングスの定番にもなっています。