きらきらと輝く湾を望むサンディエゴ、その歴史は1769年にスタートしました。数あるカリフォルニア・ミッションの創設者であるユニペロ・セラ神父が、永続的なスペイン植民地を建設したのは、今日の高層ビル群があるダウンタウンからたった数キロメートルの場所でした。その歴史的遺産は、オールドタウン・サンディエゴ州立歴史公園内の賑やかなオールドタウン・プラザに建つ、素朴な木造アドビ建築に見ることができます。
活気的な歴史公園は、まだカリフォルニアがメキシコの一部だった1800年代初頭を再現しています(1850年にアメリカの州と なりました)。1821年まで遡る20以上の建造物は美しく保存され、多くがビジネスとして営業しています。サンディエゴで最古のたばこ屋であるラシーン&ララミーでは、1868年の開業当時と同じように葉巻、たばこ、雑貨を販売しています。ラスト・ジェネラルストアの棚には、地元産のハチミツ、量り売りの紅茶、チョコレートボンボン、石鹸、薬局雑貨など、昔懐かしい商品やチャーミングなお土産が並びます。プラザの端にあるバザール・デル・ムンドには屋台や小さなブティックが並び、カラフルなメキシコの手工芸品が売られています。ここではメキシコの銅器、手製のメキシカンタイル、昔ながらのキャンディー、ローストナッツ、ルートビールなども購入できます。
オールドタウンには、レストランもたくさんあります。ワカモレやマルガリータ、そしてお祭り気分を味わうには、カーサ・デ・レイズの緑が美しいガーデンへ。プラザのステージのすぐ隣にあるため、マリアッチの演奏や華やかな衣装の民族舞踏を目の前で観ることができます。バラ・バラ・サルーンは特製タコスやハッピーアワーのカクテルを楽しめる店です。1827年創業のカーサ・デ・バンディーニはコスモポリタン・ホテル&レストランでもあり、週末にはビクトリアン調のダイニングルームにてアフタヌーンティーを提供しています。
オールドタウンにいくつかある博物館にもぜひ足を運んでください。カーサ・デ・エストゥディロとして知られる1829年に建てられた壮大なアドビ建築は、中庭を囲むように13室の部屋があり、かつてはスペイン貴族の家でした。サンディエゴ・ユニオン紙の最初のオフィスであったサンディエゴ・ユニオン・ミュージアムでは、印刷室や編集室などを見学できます。シーリー・ステーブル・ミュージアムでは駅馬車や馬車を、ウェルズファーゴ歴史博物館では電信機や1867年製造のコンコルドコーチ(駅馬車)を見ることができます。
オールドタウンで最も悪名高い建造物は、おそらくパークのすぐ外側のサンディエゴアベニューにあるホエーリーハウスでしょう。市で最古の2階建てのレンガ造りの建物で、かつて公開絞首が行われていた裁判所としてアメリカズ・モースト・ホーンテッド(オカルト番組)などのテレビ番組で取り上げられました。本当に呪われているのでしょうか?それを知るには、昼、いや夜間のガイドツアーに参加して、ご自身で確かめるしかないでしょう。