アンザボレゴ砂漠州立公園の真ん中にあるボレゴスプリングスは、人口3,429人の気取らない街です。カリフォルニア州で唯一、完全に州立公園に 囲まれた街ですが、街の自慢は他にもあります。この街は、国際ダークスカイ協会に公式に認定されたコミュニティです。カリフォルニア州では初めて認定されたコミュニティで、夜の空を光害から守る努力を続けています。ほぼ毎晩、家の裏庭では星の観察会が開かれています。また、12月下旬にはルビーレッドグレープフルーツが旬を迎えます。収穫したグレープフルーツをすべて食べきったときが、そのシーズンの終了です。地元のフルーツスタンドの一部は自己申告制で無人営業しています。買う人は果物の袋を自分で取り、代金を箱に入れるのです。ダウンタウン地域には多数のアイスクリームショップ、レストラン、宿泊施設がありますが、コミュニティの最大の誇りは地元のアートシーンでしょう。まず目につくのが、道路に並ぶ巨大な銅像。先史時代の空想的な獣を象ったこれらの作品は、金属彫刻家のリカルド・ブレセーダの手によるものです。さらに地元のアーティストたちの作品を展示したギャラリーもあり、春には屋外の絵画イベントやサークルオブアートショーが開催されます。自分でも水彩画を描いてアーティスト気分を味わってみませんか。非営利団体のボレゴアートインスティテュートが開催する陶芸教室に参加してみるのもよいでしょう。
ボレゴスプリングス
ボレゴスプリングス
くつろいだ雰囲気の砂漠の街で、星、アートと柑橘類を楽しむ