ほとんど誰の目にも触れることはありませんが、セントラルコーストのすぐそばに、記録を持つ注目すべき自然洞窟があります。この巨大な海食洞は北米最長、世界でも最も長いものの1つで、チャネル諸島国立公園内のサンタクルーズ島側に400メートルほど入り込んでいます。「潮流の具合がちょうどいいと洞窟の入り口が大きく開いて、60フィートクラスの船でも穴の半ば近くまで、カヤックならもっと奥まで進むことができます」とサンタバーバラ・アドベンチャーカンパニーのグラント・カニンガムさんは言います。同社は、他の野外用品店とともにペインテッドケーブへのガイド付きカヤックツアーを定期的に主催しています。「雨季の間は洞窟の入口に滝ができます。壮観ですよ」。
「島の下にある真っ暗な部屋で、鳴いているアシカの群れと一緒にいるなんて、あまりにシュールで説明が難しいです」。
—そう語るのは、カヤックツアーガイドのグラント・カニンガムさん。
カニンガムさんがツアー客と共有したい一番の目玉は、洞窟の奥深くに眠っています。「奥を目指して約3分の2ほど進むと、洞窟が狭くなります。そのまま漕いで進み、真っ暗で大きな部屋に入ります。」 彼いわく、そこでは10匹以上のアシカが暗闇で鳴きながら、岩だらけの見えない海岸で休んでいることがよくあるそうです。
「パニックに陥る人もいますが、たいていは皆さん言葉を失います」とカニンガムさん。「島の下にある真っ暗な部屋で、鳴いているアシカの群れと一緒にいるなんて、あまりにシュールで説明が難しいです。ずっとそこにいたいと言う人もいます」。
ガイド付きの終日ツアーには、ベンチュラのアイランドパッカーズのボートサービスによる送迎とカヤック用具一式が含まれます。多少のカヤックの経験と、泳げることが必要です。カニンガムさんによれば、通常は風下に向かって3キロほど漕げば洞窟に着くそうです(帰りは船で送ってもらえます)。他にも小規模な洞窟の探索や、周囲のチャネル諸島国立海洋保護区でのスノーケリングなどができます。