カリフォルニアの農場はカントリーサイドに広くまたがっていますが、人気の高いファーマーズマーケットの多くは大都市の喧騒の中で開かれているものが多いです。曜日に関係なく、一流シェフや地元の人たちが野菜や果物を買いに行くファーマーズマーケットを訪れて、カリフォルニアの豊かな農業の恵みをまるごと体験しましょう。ここでは北から南まで、カリフォルニアの10大都市で開催されるファーマーズマーケット(特に記載がない場合は年中開催)と、小さな都市の有名なマーケットをいくつかご紹介します。
セントラル・ファーマーズマーケット(サクラメント)
毎週日曜日午前中
カリフォルニアの州都最大のマーケット。ハイウエイ50号線の高架下に120を超える店が軒を並べ、大量のペッパー、フルーツ、マッシュルーム、カラフルなカリフラワー等を年中販売しています (上を見ると天井に青空が描かれています)。他にも、夏場では毎日サクラメントのどこかでマーケットが開かれています。キャピタル・マーケットもそのひとつで、ランチタイムにはフードトラックが集合します。
テメスカル・ファーマーズマーケット(オークランド)
毎週日曜日午前中
周辺にたくさんのレストランが並ぶため、グルメに人気のあるマーケットです。ブルーボトルのコーヒーと、熱烈なファンのいるスターター・ベーカリーのクロワッサンに似ているクイニーアマンを手に買い物を楽しみましょう。
フェリープラザ・ファーマーズマーケット(サンフランシスコ)
毎週火曜日、木曜日、土曜日
かつて1890年代のフェリーターミナルだった場所が、オーガニックや地元産などこだわりを持つ店が多く集まるフードマーケット生まれ変わりました。大規模なこのファーマーズマーケットが開催されるため、究極のグルメシティ、サンフランシスコの地元シェフのお気に入りの場所です。タコスやピザなどの手軽なフードを楽しむなら木曜日、地元レストランのサンプルを試すなら土曜日に足を運んでみてください。
ダウンタウンとジャパンタウンマーケット(サンノゼ)
毎週金曜日および日曜日
サンペドロ・スクエアで開かれるフライデー・マーケット(5月から11月まで開催)では新鮮な農作物や職人が作ったパン、お土産、また普段は使わないような「ブレンダーバイク」(自分でペダルを漕いで自分だけのスムージーが作れる)など、一風変わったシリコンバレーのテクノロジーを見ることができます。土曜日にはジャパンタウン・マーケットが開催されます。大根や白菜、青梗菜など種類の豊富な野菜や職人が作ったパン、バーベキューなどもあります。
ヴィンヤード・ファーマーズマーケット(フレズノ)
毎週水曜日午後と土曜日午前中
かのアリス・ウォーターもファンだと公言する、週2回開催のセントラルバレーのマーケットで、大聖堂風の格子状になったキャノピーの下で開催されます。地元産の桃やプラム、ネクタリン、エアルームトマトや、職人が作ったチーズや焼き菓子などを物色しましょう。
サンタモニカ・ファーマーズマーケット
(ロサンゼルス)
毎週水曜日、土曜日、日曜日
摘み立てのイチゴ(バジル、マルメロ、さやえんどう等も)と同じくらい有名人を目撃できるこのにぎやかなマーケットは3ヵ所で開催されます。4thストリートとオーシャンアベニューの間のアリゾナアベニューで開かれる水曜日のマーケットでは、ロサンゼルスの有名シェフが買い物をすることもあると聞きます。
マリン・スタジアム・ファーマーズマーケット(ロングビーチ)
毎週水曜日午後
このLAのカウンティマーケットは夏場は午後8時まで営業しています。沈む夕日を眺めたり、ロングビーチの歴史に目を向けるのもいいかもしれません。この海岸沿いのロケーションは1932年のオリンピックでボート競技が、1968年のオリンピックの時にはボート競技の予選会が行われた場所です。近年では地元産の農作物や加工食品、ライブ音楽を楽しむことができます。
ダウンタウン・アナハイム認定ファーマーズマーケット&クラフトフェア(アナハイム)
毎週木曜日
オレンジカウンティにある市のセンターストリート・プロムナードはランチタイムと午後のマーケットの時間帯は歩行者天国になります。アボカド、柑橘類、ハーブなどの多彩な農作物やクラフト類、そしてタマーレ、バーベキュー、焼きトウモロコシなどいい匂いを漂わせる店を眺めながらぶらぶらと歩きましょう。
リトルイタリー・メルカート(サンディエゴ)
毎週土曜日
サンディエゴのダウンタウンの近くにあるグルメが集うマーケットでは(ジュニパー&アイビーやクラフト&コマースといった有名レストランが軒を並べています)、農産物と同じくらい調理された食べ物がたくさん出店します。フルーツや野菜を買い込んだ後は、職人が作ったパンや美味しいワカモレ、ベジタリアン・ベーコン、野菜たっぷりのスムージーなどをお楽しみください。
バレー・ファーマーズマーケットと ブリムホール・マーケット(ベーカーズフィールド)
毎週土曜日午前中
ゴールデンステートアベニューで開かれるバレー・ファーマーズマーケットはセントラルバレーの中心地で最大にして最も歴史のあるマーケットで、農産物のほかにジャム、オリーブオイル、大豆で作ったキャンドル、装飾品などもあります。一方で、ブリムホールのマーケットは小規模の農場が出店し、美味しい料理がメインとなっています。
もう少し田舎方面に足を延ばしたかったら、以下の4つのマーケットがおすすめです。
デービス・ファーマーズマーケット(デービス)
毎週土曜日午前中と水曜日午後
とても人気のあるマーケットで、素晴らしい農産物(珍しいアジアの果物や野菜も)、エンターテインメント、料理のデモンストレーションがあります。「ピクニック・イン・ザ・パーク」マーケット(3月中旬から10月までの水曜夕方から)には、ワイン、ビアガーデン、音楽やお子さんのアクティビティもあります。
ダウンタウンSLO・ファーマーズマーケット(サン・ルイス・オビスポ)
毎週木曜日夕方
ヒグエラストリートで週に1回行われるマーケットで、120件以上の農家やベンダーが集まります。セントラルコーストで採れた果物や野菜を見た後は、ライブ音楽を聞きながら、寿司やバーベキューなどの夕食を楽しみましょう。
サンタバーバラ認定ファーマーズマーケット(サンタバーバラ)
毎週火曜日午後
ステートストリートはいつも買い物客でにぎわうサンタバーバラのメイン・ショッピングストリートですが、火曜日はシェフたちが集いさらに活気が出ます。地元のオリーブ、ピスタチオ、近くのソルバングから届いた季節のフルーツパイやライブ音楽等々。他にも、サンタバーバラには別の日に開催する5つのマーケットがあります。
コーチェラバレー認定ファーマーズマーケット(グレーター・パームスプリングス)
毎週土曜日、日曜日、水曜日
砂漠の中の都市には、パームスプリングス、パームデザート、ラ・キンタの3つのマーケットがあります (夏場はエアコンの効いた屋内で開催されますのでご安心を)。地元産のナツメヤシ、アボカド、ブドウ、そしてラベンダーや出来たてのタマーレもあります。