Alex Farnum

Southern California

Spotlight: ジョシュアツリー国立公園

30
August
Average (°C)
June - Aug
39°
High
20°
Low
Sept - Nov
29°
High
11°
Low
Dec - Feb
18°
High
2°
Low
Mar - May
27°
High
9°
Low

巨岩、起伏の激しい山々、金鉱跡、所々に風変わりな木の生えた砂漠平原。地元の人々からは「Jツリー」と称されるジョシュアツリー国立公園は、モハベ砂漠とコロラド砂漠の交差地点にあります。街の由来となったのは砂漠の植物。ジョシュアツリー国立公園は、満天の星が輝く夜の闇が最も美しい。夕焼けも幻想的です。

Courtesy of Robb Hannawacker/ NPS

キーズビュー

キーズビュー
ジョシュアツリー最大の砂漠の眺めを目の当たりに

キーズビューの広大な眺めを堪能するには、良く晴れた日の朝がお勧めです。そこから見えるのは、南カリフォルニアで1番目と2番目に高い2つの山頂: 標高3,302メートルのサンジャキント山と標高3,506メートルのゴルゴニオ山です。パームスプリングスとコーチャラバレーを背景に、東南方向に広大なソルトン湖がかすかに輝きます。さらによく見てみると、真下にサウザンドパームオアシス自然保護区の葉が生い茂る緑色が見えます。空気の澄みきったお天気の良い日に双眼鏡を覗いて、145キロメートル離れたメキシコのシグナル山を見つけましょう。舗装されたトレイルの少し先まで足を延ばし、砂漠の中にだけある静かで穏やかな場所を訪れたい人は、歩道に沿って近隣のインスピレーションピークまで出かけるサイドトリップもおすすめです: 既にキーズビューロードを外れて運転しているため、間違えないようにロストホース金鉱跡のトレイルスタート地点で止まり、ロストホース金鉱跡へ向かう穏やかなハイキングコースを行きましょう。

Courtesy of Robb Hannawacker/ NPS

キーズ牧場

キーズ牧場
開拓者家族の日常を描く、保存された旧西部の牧場

ほとんどの人にとっては、砂漠の生活は厳しく孤独なものですが、牧場主であり鉱山で働くウィリアム・F・キーズにとり、ここは、60年以上にわたって慣れ親しんだ我が家でした。ビル・キーズは、1900年代初頭にデザートクイーン鉱山の経営を担うべく雇われます。鉱山は1917年に廃鉱となりましたが、彼は1969年に亡くなるまで、そのままジョシュアツリーに留まりました。キーズは、この地の一画を農場兼自宅とし、そこをデザートクイーン牧場と呼びました。キーズは、少なくとも30箇所の採鉱権を持ち、金と石膏を採掘しました。また、彼は砕鉱機も用い、同地域の他の鉱山で採取された鉱石の砕石も請け負いました。この人里離れた岩だらけの峡谷で、彼と妻のフランシスは、5人の子どもを育てながらランチハウス、校舎、作業場と店舗を築きました。ヤギ、ニワトリ、畜牛を育てながら果樹園と菜園も切り盛りしていました。水を得るために深い井戸を掘り、風車を建て、牧場を囲む岩だらけの峡谷をせき止めて湖を作りました。彼らは文字通りの、まさに開拓者だったのです。

レンジャーが案内する90分間のウォーキングツアー(夏季休業)では、現在も残る牧場の建物、残された採鉱道具、その他、この砂漠の居住地におけるキーズの素晴らしい生涯の遺物を見学します。

Courtesy of Robb Hannawacker/ NPS

49パームオアシス

49パームオアシス
涼しさを求めて古い歩道をハイキング

ジョシュアツリー国立公園には、ジョシュアツリーがあちこちに生えていますが、このトレイルでは見かけることがありません。鋭い葉先のユッカには、標高が低すぎるためです。代わりに、背の高いヤシ、チクチクしたトゲをもつタマサボテン、銀緑色の葉に黄色いデイジーのような花をつけて群生する低木のブリトルブラッシュなど、低地を好む砂漠植物が多く生えています。

トレイルは、部分的にアメリカ先住民族の古い抜け道に沿いながら、小さなうねを上り下りしつつヤシの木立に向って曲がり、標高約91メートルをさらに上下しながら進みます。トレイルの終点には、高くそびえるカリフォルニアファンパームが生え、流れ出る泉と透明な水たまりの上を覆います。このようなヤシのオアシスには、絶え間ない水の供給が必要となるため地下水が表面に押し上げられる断層線に沿ってオアシスが発生します。この青々とした緑のスポットは、砂漠に住むオオツノヒツジやコヨーテ、鳥などの水飲み場としてとても貴重であり、特にヤシの木のベリーのような実が熟す時期には、頭部にオレンジと黒の羽をつけたコウライウグイスなどの鳥には大切な場所です。

Courtesy of Robb Hannawacker/ NPS

ロッククライミングと見晴らし

ロッククライミングと見晴らし
スパイダーマン予備軍を魅了する黒雲母花こう岩のドームと巨大岩

Jツリーは、多くのロッククライマーに愛されるスポーツにぴったりの場所です。公園内の有名な巨大岩をよじ登る他のクライマーを眺めるだけでも楽しめます。1億年以上の昔、サンアンドレアス断層からの地震活動により溶岩が地球の地殻表面に押し出されました。それが長い時間をかけて地球の表面下で冷え固まり、鉄砲水によって幾層もの土壌が削られることで、高くそびえる塔ができ、ドームができ、先が尖り、このロッククライマーの遊び場ともいえる異空間が作り出されました。現在は、公園内に8,000か所以上ものロッククライミングルートが設立され、初心者用の優しいスラブ壁や巨大岩から、ヒドゥンバレーやライアンキャンプ場近く、または広大なワンダーランドオブロックスなどの極めて難易度の高い垂直亀裂までの幅広い挑戦を人々に提供しています。ガイドを頼む場合は、ノマドベンチャーズやジョシュアツリーアウトフィッターズなど、ジョシュアツリーの街にある地元のロッククライミング用品店に寄ってみましょう。

Courtesy of Robb Hannawacker/ NPS

砂漠研究所の授業とツアー

砂漠研究所の授業とツアー
専門家と行く砂漠探検

ジョシュアツリー国立公園協会で学べば単なる休暇が素晴らしいチャンスに 協会は砂漠研究所を運営しており、大人用の週末の実地プログラムや家族向けのコースを提供しています。野外活動も多く、自然科学、歴史文化、創作芸術、砂漠の動植物研究や砂漠でのサバイバル方法などのさまざまなコースが用意されています。家族向けのプログラムには、地図とコンパスを使って動物の足跡を追う半日クラスが含まれます。創作芸術のプログラムには、砂漠の俳句作りや砂漠の動植物の写真撮影、水彩描画などが含まれます。科学クラスでは、地衣類、ヘビ、クモおよびその他の砂漠に住む動物を取り上げます。知識を蓄えるよりも、体を使う活動を選びたい人には、女性用ヨガと週末のキャンプもあります。公園は、授業による収益の恩恵を受けているため、学校に行きながら公園支援の役にも立っています。

NPS

ジョシュアツリー国立公園でのキャンプ

ジョシュアツリー国立公園でのキャンプ
テントを張るなら巨大岩に囲まれた所?それともピニョン松の木陰?

ジョシュアツリーには、あらゆるスタイルに合うキャンプがあります。家族向けのカーキャンピングはいかが? 子どもたちがよじ登って楽しめるよう、盛り上がった巨大岩付近を探しましょう。冒険がご希望ですか? 荷物を詰めたら馬に乗って、または歩いてキャンプに出かけましょう。323,749ヘクタールの公園敷地内のほとんどの場所(一部制限有)でキャンプが可能です。

公園内には、定番のキャンプ場が9か所あり、そのうちの6か所は早いもの勝ちです。(ご注意:キャンプ場の中には夏の間閉鎖されるところがあります。また春の週末、特に野生の花が見ごろを迎える時期には混雑が予想されます。) ジャンボロックスキャンプ場には、人気を集めるだけの正当な理由があります。124のサイトが花こう岩の巨大な岩の上に散らばり、週末の夜には、レンジャーの話を聞ける会が設けられています。キャンプは、天文学グループや4輪駆動車の愛好家たちに特に人気です。公園の西側にあるブラックロックキャンプ場には、水道と水洗トイレがあり、他所に比べて少しだけ涼しいため、家族連れやグループに人気です。公園の南入口に近いコットンウッドキャンプ場にも飲み水の用意と水洗トイレがあります。

The Milky Way over Joshua Tree by Esther Lee/Flickr

砂漠の天体鑑賞

砂漠の天体鑑賞
輝く満天の星を見上げよう

月のない夜は、ジョシュアツリーのほとんどどこからでも美しい星を眺めることができます。砂漠は湿度が低く、市街地の明かりから離れた環境にあるため、夜は真っ暗で、星座や光り輝く惑星を探すにも、はるか遠くの銀河を探すにも最適な場所。レンジャーが引率するナイトスカイプログラムに参加して、夜空の旅に出かけましょう。アンドロメダソサエティなどの天体鑑賞グループが、ジョシュアツリーの街にあるジョシュアツリーアストロノミーアーツシアター(公園の北側)にて頻繁にスターパーティを企画しています。また、トゥエンティナインパーム入口のすぐ外には、非営利の観測所および自然センターのスカイズザリミットがあります。ここでは、「観測セッション」がほぼ毎週土曜日の夜に開かれています。またこの場所には、独自の研究観測所と屋外円形劇場、アマチュア天文愛好家が自身の機器を設置する高さ調整パッドもあります。各自双眼鏡や天体望遠鏡の持参をすすめてはいますが、もし持っていなくても心配はいりません。星を愛する人には、優しい人が多いのできっと誰かが貸してくれるでしょう。

Robyn Celia

パイオニアタウン

パイオニアタウン
1940年代の映画のセットとして作られた旧西部の街に行ってみよう

1946年、パイオニアタウンは、ロイロジャースやジーンオートリーなどの俳優を含むハリウッドの投資家グループにより設立されました。彼らが夢に見たのは、一見の価値がある実際の街のような旧西部のセットを作ることでした。外観は1880年代のスタイルを持つ偽物ながら、内部には観光客が見たり、体験したりできるものが充実していました。(外側から)進んでいくと、開拓者のための馬小屋、サロン、牢獄があり、内側はアイスクリームパーラー、ボーリング場とモーテル等になっています。1940~50年代には、50本を超える映画やテレビがここで撮影されました。

ここでの撮影やビジネスは、徐々に減っていきましたが、今なお、大通りでは疑似銃撃戦を見ることができます。しかし、ここには他と比べ、群を抜いて活気にあふれている場所、パピー&ハリエッツパイオニアタウンパレスがあります。意外なセッティングながら、驚くほどに素晴らしい音楽の生演奏(ロバート・プラントとレオン・ラッセルもここで演奏したことがあります)を楽しめます。さらにこの砂漠の必見スポットでは、極上のリブ、クラシックサンタマリアバーベキュー、ハンバーガー、サンドイッチやサラダも楽しめます。

Robb Hannawacker/ NPS

ロストホース金鉱跡

ロストホース金鉱跡
昔の金鉱を探検しよう

大きな希望に満ちた1800年代の終わりごろ、鉱山労働者たちは、現在はジョシュアツリー国立公園に守られているこの地域で300か所もの採掘場で働きました。自慢するほどの富に恵まれたのはほんの一握りの人々だけでしたが、ロストホース金鉱は、そうした賭けに勝つことのできた場所です。1894年から1931年の間に、この鉱脈では283キログラムの金、453キログラムの銀が採掘されました。現在の価格で、約500万ドル分に相当します。

砂漠の一角にあるこの場所が残した歴史を見るには、キーズビューロードから始まる簡単な周回6.4キロメートルのハイキングがお勧めです。トレイルでは、古い坑道から、現在も良い状態で保存されている、巨大な木製砕鉱機までを見て回ります。砕鉱機は、鉱石を砕いて金を取り出すために使われていました。砕鉱機の上にも下にも厳重にフェンスで囲われた鉱山の縦坑があります。人々や機械を主要縦坑の中に降していたウィンチもお見逃しなく。短いハイキングですが、クイーンズバレー、ロストホースバレー、プレザントバレーと公園の東側の眺めを目指して尾根まで5キロメートルの道を登り、大いに達成感を味わうことができます。